「アガベ・オテロイの実生に挑戦してみたいけど、難しそう…」「種から育てるって実際どんな感じ?」
そんな疑問や不安をお持ちの方に向けて、この記事では私が実際に種から100株以上のオテロイを育ててきた経験をもとに、育成の流れやポイントを丁寧に解説していきます。
種まきから発芽、そして2年後の成長まで、リアルな成長過程と実生株の魅力を余すことなくお伝えします。アガベ好きならきっと共感できるはずです!
目次
🌱私とアガベ・オテロイの出会いと育成歴
2021年4月、アガベ沼にどっぷりと浸かって以来、チタノタやパリーを含めて10種類以上のアガベを育ててきました。その中でも、特に夢中になっているのがオテロイの実生です。
現在では、100株以上のオテロイ実生株を育てています。どれも種から育てた、世界に一つだけの個体です。
🌟オテロイ実生株の魅力とは?
● すべてが唯一無二の表情に育つ
実生株の最大の魅力は、一株一株が全く違う姿に育つこと。たとえば以下のような個体が生まれています:
- 葉幅の広い“ワイドリーフ”タイプ
- 細葉で鋭いシルエットのもの
- 鋸歯の数が多くワイルドな印象の個体
- 葉色がグリーン寄り or ブルー寄りのもの
● 成功株の出現率は1割未満
昨年、約200粒の種を播いた中で「これはかっこいい!」と感じた選抜株は10株程度。つまり、全体の5%〜10%程度が1軍候補という厳しい世界です。
それでも、毎日観察する中で少しずつ個性が見えてくる楽しさは、実生株ならではの醍醐味だと感じています。
🧪オテロイの種まき〜発芽までの手順
▷ 播種環境と方法
- 室内温度:20〜25℃
- 直射日光を避け、明るい日陰で管理
使用する道具
- お惣菜トレイ+ティッシュ+水
- トレイをラップや蓋で密封し、乾燥を防ぐ

1日1回程度中を確認し、水分が不足していれば追加します。2〜3日で根が出る種もあり、スピーディな反応に驚かされます。
🌱発芽後の植え付けと管理
▷ 用土の配合と水やり
- 用土:赤玉小粒、鹿沼土小粒、軽石小粒を1:1:1
- + バーミキュライト(やや多め)

水やりは週1〜2回程度。底面給水を採用し、苗が倒れたり根が傷むのを防いでいます。
🏡育成環境と成長の比較
発芽から数ヶ月は室内育成が最も成長が安定していました。試しに屋外やビニールハウスでも育てましたが、子株の段階では室内のほうが失敗が少なかったです。

🔁鉢上げとその後の成長
発芽から半年〜1年で鉢上げ。その後は屋外ビニールハウスに移動して育成しています。

ここまで育てると、葉の形や鋸歯の強さなど、個体ごとの個性がはっきりしてくる段階に入ります。まさにここからが本番です!
📌実生に向いている人とは?
- 種からじっくり育てることが好き
- 形や鋸歯の“当たり”を自分で引きたい
- 世界に一つだけのオテロイを手に入れたい
時間はかかりますが、それ以上の満足感があります。
📝まとめ:オテロイ実生は“ロマンの塊”
現在では種の流通も増え、入手はしやすくなりましたが、「かっこいい株に育てる」ためには3〜4年の時間が必要です。
その間、日々変化する姿を観察する楽しさは、完成株を購入するのとは全く違った喜びがあります。
「時間をかけて自分だけのアガベを育てたい!」という方は、ぜひ実生に挑戦してみてください。あなたの手で“唯一無二の一株”を育てる体験、本当におすすめです!