大型で美しいアガベを育ててみたい。そんな方にぴったりなのが「オバティフォリア」です。シルバーブルーの葉と力強い姿が魅力で、地植えにも最適。この記事では、実際に3年以上育成してわかったポイントを詳しくご紹介します。
目次
オバティフォリアとは?|特徴と魅力
オバティフォリア(Agave ovatifolia)は、ロゼット状に広がる厚みのある葉が特徴の大型アガベです。英名では「Whale’s Tongue Agave」と呼ばれ、葉の形がクジラの舌に似ていることから名付けられました。
見た目のインパクトはもちろん、育てやすさでも人気を集めています。特に耐寒性が高く、地植えでも越冬可能な点が初心者にも嬉しいポイントです。

耐寒性は?|氷点下でも育つ驚異の強さ
オバティフォリアの最大の強みは耐寒性です。東北地方でも-5℃以下の環境に耐え、ビニールハウスなしでも葉焼けや傷みはほとんど見られませんでした。
原産地はメキシコ北東部の高地(標高1500〜2200m)。寒暖差が激しい地域で進化してきたため、日本の寒冷地でも育てやすいのです。
冬越しのポイント3つ
- 高植え(盛り土)にして排水性を確保
- 簡易トンネルで霜や雪を防ぐ
- 鉢植えなら軒下や室内へ移動
成長スピードは?|3年で直径50cm超え
オバティフォリアはアガベの中でも成長が早め。実生から3年で直径50cm以上に育ちました。特に地植えでは根張りも良く、トランカータやチタノタよりも一回り大きくなります。

最終的には直径1m以上に育つため、地植えするならスペースに余裕を持たせましょう。
育成環境|強すぎる耐性が魅力
寒さだけでなく暑さ・乾燥にも強く、管理の手間が少ないのが魅力です。根が張った後はほぼ雨水だけで育ちます。逆に、水のやりすぎには注意が必要です。
用土の選び方
排水性重視の土ならOK。我が家では山砂+砂利+堆肥の混合土を使用しています。赤玉土や軽石を混ぜても問題ありません。

育てるのに向いている人は?
- 広い庭に地植えしたい人
- 寒冷地でも育てたい人
- 青白系の美しい葉が好きな人
- 大きく育つアガベに魅力を感じる人
- 手間をかけずに楽しみたい初心者
まとめ|オバティフォリアは失敗しにくい名株
耐寒性・耐暑性ともに優れ、育てやすい上に見た目も美しい。オバティフォリアはまさに理想的なアガベです。
地植えでの存在感は抜群。スペースがあるなら、ぜひチャレンジしてみてください。初心者の方でも成功率が高く、長く楽しめる一株になりますよ。
これからも、育成記録やおすすめアガベ情報を発信していきます。ぜひ他の記事もチェックしてみてください!
よくある質問|オバティフォリアQ&A
冬に屋外で放置しても大丈夫?
はい、大丈夫です。オバティフォリアは耐寒性が高く、氷点下10℃でも耐えられます。ただし、-10℃を下回る地域では霜よけや簡易トンネルを併用すると安心です。
鉢植えでも育てられますか?
可能です。ただし大型化するため、定期的な鉢増しと風通しの良い置き場が必要です。直射日光にもよく当ててください。
他のアガベと比べて病害虫の心配は?
病害虫の発生は比較的少ない品種です。葉の間に水が溜まらないよう注意すれば、蒸れによるトラブルも防げます。