アガベやユッカを地植えにしたいけれど、冬の寒さに耐えられるのか不安な方も多いはず。今回は、実際に無加温・無防寒で冬を越したアガベとユッカの実生株たちの「リアルな途中経過」を詳しくお届けします。
目次
地植え環境|無改良の畑にそのまま植栽
我が家のアガベとユッカは、もともと畑として使っていた場所に地植えしています。土壌は野菜用のままで改良は一切なし。畝も低く、水はけは正直よくありません。
さらに、ビニールトンネルや不織布といった冬越し対策は一切なし。完全に野ざらしの環境で、植物たちの耐寒力を試しています。

この地域の冬は厳しく、1〜2月の最低気温は-1℃〜-5℃が標準。加えて積雪も年に数回、20cm以上の雪が降ります。今年は-8℃を記録した日もありました。
アガベの冬越し状況|全株生存中!
今回地植えしているアガベは、2021年夏に播種した実生2年目の株たち。2022年5月に地植えし、秋までにしっかりと根を張らせてから冬に突入しました。

主な地植えラインナップは以下の4種です。
アガベ・パラサナ

アガベ・パリートランカータ

アガベ・モンタナ

アガベ・ユタエンシス

現時点(2月1日)で全ての株が生き残っており、大きな凍害や傷みは確認されていません。
ユッカの冬越し|やはり強い!
続いてはユッカの状況です。こちらも同じく2022年5月に地植えした実生1年半の株です。
主な種類は以下の3種+αです。
ユッカ・ロストラータ

ユッカ・フィリフェラ

ユッカ・エラータ


アガベ以上に耐寒性があるとされるユッカたち。今回のような-8℃環境でもダメージは全く見られず、成長の再開が楽しみなほどです。
まとめ|春の経過観察もお楽しみに
今回は、アガベとユッカの実生株を無防寒で冬越しさせた中間レポートをお届けしました。結論として、秋までにしっかり根を張らせておけば、実生2年目でも無対策で越冬できる可能性が高いといえます。
3月以降に再度の経過報告を予定しています。今後ドライガーデンに挑戦したい方や、寒冷地でも地植えしたい方の参考になれば幸いです。
よくある質問|冬越しに関する疑問
アガベは何年目から地植えできますか?
結論として、2年目以降がおすすめです。理由は、1年目では根の張りが不十分で耐寒性も弱いためです。たとえば、今回の株も地植えは2年目からにしました。結果的に無加温でも無事に越冬できています。
積雪がある地域でも育てられますか?
はい、可能です。今回の実験では20cm以上の積雪がありましたが、アガベ・ユッカ共に無事でした。もちろん、事前に根を張らせることが前提条件になります。
ユッカとアガベ、どちらが寒さに強い?
一般的にはユッカの方が耐寒性があります。今回もユッカは全く問題なし、アガベも対策なしで冬越しできましたが、ややリスクはあります。初心者にはまずユッカの地植えから始めるのが安心です。